花びらや葉っぱなど、小さな図案を刺繍する時によく使うのが「レーゼーデージーステッチ」。
これにストレートステッチを加えると空白部分が埋まり、ぷっくりとした印象に。
この「レーゼーデージー+ストレートステッチ」はちょっと気を抜くと失敗しやすいのが難点です。
今回はなぜ、失敗してしまうのか?!を分析してみました。
「レーゼーデージー+ストレートステッチ」失敗の4要因
①土台となるレーゼーデージーステッチがゆるい
土台となるレーゼーデージーステッチがゆるいと、ストレートステッチとの間に隙間ができてしまいます。
ストレートステッチを強く引きすぎても同じような現象が起こってしまいます。
どちらかというと、刺繍をするときはいつも「糸を引きすぎないように」を心がけていますが、「レーゼーデージー+ストレートステッチ」の時だけは、レーゼーデージーステッチを少しきつめに!刺繍します。
②ストレートステッチが長過ぎる
ぷっくりとした楕円形にならない要因として、ストレートステッチが長過ぎることが考えられます。
ストレートステッチを刺す針穴は、レーゼーデージーステッチの根元部分と先端部分と同じ針穴でもよいくらいです。
ただし!特にレーゼーデージーステッチの先端部分で同じ穴に入れると、ストレートステッチが横滑りしてずれやすくなるので、布の半目程度ずらすとキレイに仕上がります、
③ストレートステッチの糸がねじれている
刺繍糸って驚くほどねじれますよね(苦笑
捻っているつもりはないのに、すぐ捻れます。
ねじれがあまり気にならないステッチもありますが、サテンステッチ同様、ストレートステッチも「ねじれ」が非常に目立ちます。
レーゼーデージーステッチのあとにストレートステッチを刺繍するときは、「ねじれ」を直しながら刺し進めます。
④ストレートステッチがずれる
ストレートステッチをレーゼーデージーステッチの先端と同じ穴に入れたつもりなのに、カクっとずれてしまうことがあります。この「ズレ」が一番やっかいかもしれません。
これを回避するために、レーゼーデージーステッチの先端と同じ穴ではなく、布の半目ほど先に刺します!
邪道かもしれませんが、個人的には半目というのがポイント。布の糸目を割ることで、糸がずれにくく固定されます。
また、NGポイント②にあげたようにストレートステッチが長くなりすぎると形が崩れるので、一目先だとちょっと間延びした印象になってしまいます。
ステッチの長さと糸の本数
刺繍糸の本数が増えても、NGポイントは同じです。
チェーンステッチ部分「ゆるめ」が最大NGポイント。
実はステッチの長さが長くなっても大丈夫!
レーゼーデージーステッチ部分のチェーンを少しきつめに引けば問題ありません。
糸の本数が多いほうが隙間は埋めやすいですが、糸がねじれる確率があがるので、図案にあわせてケースバイケースで糸の本数を決めたいですね。
パラパラと葉っぱ、花びらを散らすのにぴったりのステッチです♪
細かい点に気をつけながら刺繍してみましょう!