リボン刺繍のストレートステッチは、刺す方向や糸の引き具合によって見え方が異なってきます。
ストレートステッチ1つで多彩な花を作ることができるのが醍醐味!
今回はストレートステッチだけで仕上げる花の刺し方①をご紹介します。
リボン刺繍 ストレートステッチのやり方
リボン刺繍のストレートステッチには、2通りの方法があります。
- 布裏から表に向けて針を出して、少し先に針を刺す(通常の刺しゅう糸と同じ)
- 布裏から表に向けて針を出して、少し先でリボンの上から針を刺す
花びらにしたい場合、②の手法を使う方が多いのではないでしょうか。
②の手法で実際にストレートステッチをした写真を掲載します。左から右に進みます。
最後の糸の引き具合&たるませ具合により、雰囲気が変わるのがリボン刺繍ならでは。
リボン刺繍 ストレートステッチで花を作る方法
同じストレートステッチでも、密度や刺す方向、引き具合の違いにより、下の写真のように様々な花を作ることが出来ます。
外から内に向かって刺す
以下の写真はすべて、円周上から中心に向かって刺した花です。
- ①・②は直径18mmの円(内円は直径5mm)
- ③・④は直径15mmの円
※3.5mm幅のリボンを使用
①②④はゆるめにリボンを引き(ふんわり浮くように少したるませています)、③はリボンが浮かない程度&ヨレない程度にきつめにリボンを引いています。
③と④は花びらの枚数は同じですが、すっきりした印象の③に対して、柔らかい印象の④となります。
密度(花びらの枚数)
①>②>③=④
リボンを引く力
③>①=②=④
内から外に向かって刺す
⑤⑥は内側から外側に向かって刺しています。花びらの先を尖らせたいので少しきつめにリボンを引きました。
「きつめ」と言っても、リボンの平らな部分が残る程度です。強く引きすぎると、リボンが丸まります。
- ⑤は直径19mmの円(内円は直径5.5mm)
- ⑥は直径15mmの円
※3.5mm幅のリボンを使用
⑤は刺す順番にも工夫をしています。
一度8枚の花びらを刺し終えた後(黒)に、さらに8枚の花びらを一周(赤)刺します。
中央部分に厚みができるので、より立体感のある仕上がりに。
1周目と2周目でリボンの色を変えると、また違う雰囲気が出ますよ。
ストレートステッチ1つ練習すれば、たくさんの花が刺繍できるようになるリボン刺繍。刺しゅう糸よりも個人の手癖が強く出るので、練習しがいがありますね!