バリオンノットステッチで薔薇を形作る「バリオンローズステッチ」。
素敵に刺繍される方の写真を見ながら刺しても、なかなか思うようなバランスで刺せないのが悩みでした。
上手く出来た!と思っても、マグレで(泣)再現性が無かったので、どのような順序&向きで刺し進めれば良いのかひたすらに試してみました。
まだまだ完成版とは言えませんが、私なりコレだ!というバランスを見つけたので、ご紹介します。
目次
バリオンローズステッチの基本
バリオンノットステッチの手順
バリオンローズステッチはバリオンノットステッチを組み合わせて刺したものです。
まずはバリオンノットステッチを練習しましょう。
1本取り、2本取りと糸を増やすと一本が太くなります。
糸が増えるほど(針が太くなるほど)手順④で糸を引くのが難しくなるので、まずは1本取りまたは2本取りで可能な限り細い針で練習するのがおすすめです。
バリオンノットステッチの針目の長さと糸巻き回数
針目の長さと糸を巻く回数によって、形状が変わります。
針目の長さと針に巻いた糸の長さが同じだとまっすぐなステッチに、針に巻いた糸の長さが長い(回数が多い)と丸みを帯びた(弧状)ステッチになります。
薔薇を刺すバリオンローズステッチでは、
針目の長さ < 針に巻いた糸の長さ
になるようにして、丸みを帯びた花びらを作りましょう。
バリオンローズステッチのバランス考察
華やかバージョン
2本取りで刺しています。
それぞれのバリオンノットステッチを刺す位置と巻く回数は以下の通りです。
刺しはじめ、刺し終わりが隣のステッチと気持ち重なるように刺すと、より花びららしく見えます。
シンプルバージョン
花びらの枚数が少なめのあっさりバージョンです。
こちらも、すべて2本取りで刺しています。
刺す順序と糸を巻いた回数を記録しておきます。
スマートな印象の薔薇になりました。
バリオンノットステッチを使用したその他のお花
薔薇ではありませんが、同じように花びらに見えるように刺してみました。
こちらは、円に沿って刺繍をしています。
直径5.5mmの円を書いて2本取りのバリオンノットステッチ12巻で刺しています。
円周上に5等分の印を付け、印と円の中心より約1mm右側の点とを結びます。
これを5回繰り返し、最後に中心にフレンチノットステッチを入れて完成です。
ギュウギュウに刺す方が、バランス良く見えますね。
バリオンローズステッチは、一針の長さや角度を変えるだけで、雰囲気の違う薔薇に仕上がります。
animo
■「刺繍テクニック研究」記事一覧
いつも楽しく拝読しています 私も刺繍大好きで楽しんでおります
今回のバリオンステッチですが なるほど図解と巻き数でとてもよくわかりました
ところで、バリオンステッチ用の刺繍針があるのをご存知ですか。広島のチューリップ社の製品です 少々針が太いのですが糸を引き抜く時とても楽です まだお使いでなかったら是非お試しください これからも参考にさせていただきます
hanahana様
コメント頂けて嬉しいです!ありがとうございます。
バリオンステッチ用の針、あることは存じ上げていましたが、なかなか手を出せずにおりました。
やっぱり引き抜くのがラクなんですね!
これを期に使ってみようかな・・・
アドバイスありがとうございます!