【チェーンステッチのコツ】直線・円・角の刺し方・面の埋め方

チェーンステッチは、刺繍の様々な場面で登場します。

輪郭を刺したり、面を埋めたり、文字を刺したり、花の茎だったり。

使い勝手の良いステッチである反面、整えて刺すのが難しい!

 

チェーンステッチはバリエーションも豊富で、応用範囲が広いので、基本をキレイに刺せるようになっておきたいですね。

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なるべく美しいチェーンステッチにするために、気をつけていることをまとめたいと思います!

 

チェーンステッチ 基本の刺し方

始め方から終わり方まで

  1. 裏から表へ糸を出します。
  2. ①と同じ場所に針を刺します
  3. チェーン1つ分先から針を出し、輪をくぐらせます。
  4. そのままゆっくり糸を引きます。
  5. チェーンの中、今糸が出ているところに針を刺します。
  6. 3~5を繰り返します。

 

チェーンステッチでは、針を刺す&出す(上の手順の②③)を一気にやる場合も多いですね。

ひと目がある程度大きい時は良いのですが、小さい場合は難しいです。

私はいつも②、③をバラバラに行っています。

 

刺し終わりは、最後の輪の先に針を入れます。

 

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チェーンステッチで大切なポイントは、
■一目一目のサイズを揃えること
■糸を引きすぎないこと
です。

一針の長さと、糸の引き方については次項以降を参照下さい。

 

最適な一目の大きさは?

糸の本数によりますが、チェーンステッチの一針の長さは、長すぎても短すぎてもダメ

糸の引く力が人によって違うので、何mmがベストとは言えませんが、一針の長さで見た目が大きく変わります。

 

下の写真は2本取りのチェーンステッチです。

4cmの直線に対して、左側は18目、右側は11目です。

左は気持ち細かいかな?、右は粗過ぎといった印象ではないでしょうか?

細かいほど、針の目のサイズが揃いやすいので整った感じにはなります。

しかし!ギッチリし過ぎていると、刺繍から軽やかさが消えてしまう点にも注意しましょう。

また、あまり細かいと眼と手が疲れます(笑

 

次の項の写真が4cmに対して16目なのですが、個人的には丁度良い長さだと思います。

 

 

糸を引く力がポイント

糸を引きすぎない」方が、チェーンがふっくらきれいに仕上がります

ただし、チェーンの中に空白がたっぷりできるほど糸を緩ませる必要はありません。

 

下の写真は、両方とも、同じ距離を同じ目数(4cmの直線を16目)で刺したものです。

右はきっちり糸を引っ張ってみました。堅苦しい印象の刺繍になってしまいますね。

枠を外した時に、布がつる原因にもなります。

ふっくら糸を緩ませると、目が揃いにくいのが難しいところ。

引きすぎず、ゆるすぎずは自分の丁度よい塩梅を見つけていきましょう。

 

チェーンステッチ 糸の本数が多い場合は1目を大きく

1本取りから6本取りまで、直線をチェーンステッチで刺してみました。

用途によって本数は変わってくると思いますが、糸が多くなるほど、一針の長さが大きいほうがバランスが取れます。

左から1本取り→6本取りの順です。

 

 

チェーンステッチ 途中で糸を変えるには

長い図案でチェーンステッチをしていると、途中で糸が無くなり、糸を変える必要があるでしょう。

そんな時、どこが糸の繋ぎ目かわからないように処理をすることが出来ます。

  1. 糸が短くなった段階で、針を抜きストップします。
  2. チェーン1目分あけて、新しい糸で刺しはじめ、先に進めます。
  3. ①で残しておいた糸端を、②でスタートしたチェーンステッチの最初の目に通します。
  4. 一つ前のチェーンの穴に針を入れます。
  5. どこで糸を繋いだか、ほとんど分かりませんね!

 

綺麗な仕上がりのために、1目あける長さに注意しましょう

 

円形のチェーンステッチ つなげ方

円形を刺す場合は、開始・終了ポイントがわからないようにチェーンステッチをつなげたいですよね。

チェーンステッチの糸を途中で変える時と同様、最初の目を拾うことで、キレイに仕上げることが出来ます。

 

チェーンステッチ 角の作り方

刺繍では、角は極端なぐらい強調したほうが、図案がキリッとします。

葉の輪郭など、チェーンステッチで角を作る場合は、以下の手順で刺し進めます。

  1. 角になる点で、一旦刺し終えます。
  2. 最後のチェーンの中から針を出します。
  3. ~ 5. 新たな進行方向に刺し進めます。

 

三角形や四角形など、すべての角をしっかり出したい場合、

①辺の途中から刺しはじめて、円形のチェーンステッチのつなげ方で終わる

②角で刺しはじめて、角で終わる

の2通りの方法があります。

②の場合は、以下のように仕上げましょう。

  1. チェーンステッチ1目分より短い距離を残します。
  2. 最初の目を針で拾います。
  3. 直前のチェーンの目に針を戻します。
  4. 刺しはじめの少し先から針を出します。
  5. チェーンステッチの刺し終わりです。
  6. どの角も同様の仕上がりになりました!

 

 

チェーンステッチで面を埋める

隣り合うチェーンとの間隔

チェーンステッチで平面を埋める場合、隣り合うチェーンステッチとの間隔を狭めて刺すことになります。

この時、隣のチェーンステッチの列とは糸1束分 (2本取りなら糸2本分) あけて針を出すのがポイントです。

この間隔が広すぎると隣のチェーンと隙間が空いてしまい、狭すぎると窮屈な印象に。

曲線の場合は、隣のステッチと間隔をほんの少し狭めるイメージで!

さらに、直線のときよりも糸の引きを弱く(ゆるく)すると、隙間が空かず、全面がキレイに埋まります。

 

隣り合うチェーンステッチとの向き

  • 円形の場合は、隣り合うチェーンを同方向で
  • 四角の場合は、隣り合うチェーンを逆方向で

などと下図のように指示のある書籍もありますが、

どちらの見た目が図案に向いているか?や、針の進めやすさで選んで良いと考えています。

 

下の写真は

  • 左側:常に「下から上」へ同方向に刺したもの
  • 右側:「下から上→上から下」と交互に刺したもの

です。

 

 

 

■隣り合うチェーンステッチを同じ方向で刺す

常に同じ方向に向かって刺し進める時

  1. 隣の列と針目の上下を完全に揃える
  2. 隣の列のチェーンとチェーン1/2個分ずらす

で見栄えが変わります。

四角い図形の場合は、①のように完全に隣の列とチェーンを揃えることが出来ますが、曲線や円形の場合は内に行くに従って目の数が減るので難しいですね。

②のようにズラしながら刺さすほうが、隙間なく埋まる印象です。

 

■隣り合うチェーンステッチを反対の方向で刺す

行ったり来たり、隣り合うチェーンステッチと逆方向で指す場合も

  1. 隣の列と針目の上下を完全に揃える
  2. 隣の列のチェーンとチェーン1/2個分ずらす

で見栄えが変わります。

 

③のように隣のステッチと上下を合わせると、規則的な印象。

④のように少しずらすと、整い過ぎない軽い印象になります。

 

 

同方向に指す場合も、逆方向に指す場合も、動物や植物など、自然のものがモチーフであれば、少しずらしたほうがナチュラルに仕上がります。

逆にキリッと整えて刺したい場合は、隣のチェーンと目を揃えてみましょう。

 

 

チェーンステッチが美しすぎる刺繍作家さんといえば、樋口愉美子さん。

 

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面を埋める時、図案によって、同方向に挿している場合と、逆方向に刺している場合がありますね。

隣のチェーンとのずれはあまり規則性がないように見受けられます。

 

素晴らしい方の作品を眺めて、今後も研究していきます!

 

■「刺繍テクニック研究」記事一覧

2 Comments

四宮

チェーンステッチのコツありがとうございます。
見入っちゃいました。勉強させていただきます。

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